令和7年度地盤工学会四国支部技術研究会に参加しました

2025年11月27日

去る11月6日に開催された「令和7年度地盤工学会四国支部技術研究会」に、弊社社員が参加し、「セッションⅣ」において研究成果を発表いたしました。

発表論文の内容は、「令和6年能登半島地震」で被災した港湾・漁港の係留施設に関するもので、被災要因やメカニズムの解明を目的としています。

論文作成にあたり、石川県において令和6年10月と本年9月の2回にわたり調査を実施し、被災施設の測量や背後地盤の性状調査などを行いました。

論文の内容
現地にて実施した表面波探査結果を基に解析し、S波速度分布図を作成、そこに簡易動的コーン貫入試験(PDCP)結果と既往ボーリング調査結果による簡易柱状図を重ね合わせ、施設背後の地盤構造や施設の被災要因を考察した。
調査対象施設の被災要因としては、基岩の傾斜による人工地盤の海側への側方流動を増長した可能性が考えられる。また、S波速度の低い領域が深い深度でも複数確認され、元々基岩の不陸が大きい箇所であり、人工地盤層の転圧不足や噴砂による地盤の緩み等が生じた可能性が考えられる。

発表会の感想

社内の先輩社員ならびに委員会の方々のご支援をいただき、論文を完成させることができました。地盤工学会での聴講や研究発表は初めての経験でしたが、比較的落ち着いて発表できたと感じています。発表会後には懇親会も開催され、大学の先生方や他のコンサルタント会社の方々と交流を深めることができ、大変貴重な機会となりました。ありがとうございました。

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